2005-11-09

Ζガンダム「恋人たち」

を観てきた。かねないのに・・・(:_;)

つらつらと感想。
1.旧作画部分は「星を継ぐ者」以上に気になった。たぶん「セルの塗りが平板」なせい。肌部分の影を上から追加するなどして、もっと立体感を高められなかったものかと思う。さもなければ、新作画部分の影はもっと抑えた方が良かった。後者の方が現実的か。旧作画部分はトレス線なども弱く感じたので、「星を継ぐ者」以上に目立った気がする。

2.大問題になった「フォウの声優」問題。
はっきり言って「交代して正解」。全然気にならなかったし「良い感じ」の変わり方では。逆に、やっぱりサラの方が気になった。違和感は大きい。ハヤト、マウアー、ファ、シンタ&クムあたりはオッケー。

3.ストーリー。
さんざん「テンポが速い」と聞かされていたが、実際にはそれほどでもない。たぶん、TVシリーズの記憶をシーンの間に(観る側が勝手に)挿入してしまうせい。それよりも次々に現れる「新型」「新キャラ」の説明不足の方が深刻。キャラはまだ「制服」があるから良いが(それでもヤザン&シロッコ、フォウあたりはわかりにくい)、メカとなるともう「ぐちゃぐちゃ」。ハイザックとネモ、ディアスとマラサイが入り乱れるのでどっちが敵だか解りゃしない。TVシリーズから引き継いでいるのでやむを得ない部分もある(おまけに親会社がプラモメーカーだし)が、ここは「Ζの最も良くないところ」。だいたいにおいて内乱のバックボーンとなる「連邦軍内の派閥争い」自体がわかりにくいので、せめて「戦闘だけは」解り易くするべきだった。

4.その他設定など。
シロッコが「ティターンズ大佐」に昇進していてびっくり。一般連邦軍人に対し「将官級の扱い」になるので、その後のストーリーがすっきりして○。アクシズがらみで「ハマーン専用ガザ」、「ハマーンのノーマルスーツ」も○。いかにも「永年僻地に島流し」な感じが良く出ている。ガザCもグワダンも「やっと造った」んだろうね・・・。

以上、こんな感じ。中継ぎなので、ある程度ショボイのは仕方ないか。

3 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

おお!新装開店おめでとうございます!
Scullさんらしい感想で、(*^^)v

うぅーん、みんな厳しいなぁ。中継ぎとして、いい仕事してると思うんだけどなぁ。この第二部は、「新訳」がやりたいことをさらにはっきりとさせて、八方美人をやめ、他のいろんなものを捨象した作品だと言うのが私の感想です。

Scull さんのコメント...

あ〜〜・・・。私も「良い仕事してる」と思いますよ。「気になるところ」しか書かなかったので、そう読めなかったら文才のなさがなせる技(笑)。

でも、後半の「ティターンズの新型」はガブスレイ以外(つまりハンブラビ)「ホントにいらない」なぁ・・・。意味もなく出てくるメッサーラ、ガルバルディ、マラサイ・・・。全部ハイザックの方が絶対解り易い・・・。

匿名 さんのコメント...

#全部ハイザック
それこそファーストのときにやりたくて、やれなかったことですよね。・・・しかし、そこで「魂を売って」しまったことが、のちのちガンプラをビジネスとして成立させてしまう・・・。このことなくしてはガンダムはシリーズとして成立しなかったわけですが。続編など本来は作りたくなかった、という御大の述懐は本音だと思うのです。『エルガイム』はあのままの作品でも、プロデュース次第では『ヤマト』に十分比肩できる内容を持っていたと言うのに、敏腕興行師に恵まれないクリエイターは哀しいものだと思ってしまいます。
それを考えると『未来少年コナン』の劇場版の悲劇の果てから、『風の谷のナウシカ』を生み出した宮崎さんは凄かった。(本人的には、まったく違う結末を描きたかったようなので、これはまた興業サイドとの軋轢はあったのでありましょうが。)